こんなお悩みありませんか?
- 普通の白髪染めに飽きた
- 白髪染めをしても2〜3週間で気になる
- 年齢を重ねるごとに暗すぎる髪色に違和感を感じる
- 白髪染めをしながらもっとオシャレに見せたい
美容師歴20年以上の美容師が最新白髪染め事情について解説します。上記に当てはまる方には刺さる記事になると思いますので、どうぞ最後まで見ていって下さい。
先に結論から申しますと、最新の白髪染めトレンドは完璧に染めずにあえて薄染まりくらいがちょうどいいし、オシャレに見えますよ。という事です。
完璧に染めない薄染まりの状態とはこんな感じ⇩


⇧の画像は完璧に染めてない白髪染めの一例になります。通常の白髪染めに比べてかなり透明感があるのが特徴です。この染め方は、白髪がハイライトに見えて立体感が増して、軽く柔らかい質感に見える効果があります。
こういった染め方を明るい白髪染めとも言います。
参考に通常の白髪染めの画像も載せておきます⇩

完璧に染めるというのはこんな感じですね。薄染まりに比べて、かなり重い印象です。誤解をしてほしくないのが、この通常の白髪染めがダメだと言っているわけではありません。完璧に染めるメリットももちろんありますし、こういった落ち着きのある色味が好みであれば絶対にこちらがお勧めです。
一番お伝えしたい事は選択肢が増えましたよという事です。
この明るい白髪染めを知らない方もまだまだ多く、広まっていないので是非この機会に知って頂いてチャレンジする方が増えてほしいなと思っています。
10年以上前の美容業界は白髪はしっかり染めるしか無かった
2013年以前は白髪染めと言ったらしっかり染めるというのが美容師としてもお客様としても常識だったと思います。私もそこに疑問は抱かずに過ごしていて、お客様がオシャレ染めから白髪染めに移行する時には、髪色が暗く見えますよーという注意点を話してから施術していました。
なので白髪染めに移行すると髪色が暗めになって色味の変化をつけにくくなるという少しネガティブな要素もあり、まるでオシャレじゃなくなるみたいな寂しい気持ちになる方も多かったと思います。
オシャレ染めが攻めだとしたら、白髪染めは守りのようなイメージでしょうか。
一昔前のカラー剤はオシャレ染めでカラーリングしてもほぼ白髪に色が入る事はなく、白髪を染めるには白髪染めを使ってしっかりと濃いめの色を入れる事しかできませんでした。
昔からハイライトを入れて白髪を目立たなくさせるテクニックはあった
そんな守りの姿勢が嫌だというお客様も多く存在していて、私が表参道にいた頃にはハイライトカラーをおすすめしたりすることもありました。
今でこそ白髪ぼかしハイライトなんて言って流行ってますが、15年前からやってる人はやってたんですね。
しかしそこには様ざまな問題点があり、全員にお勧めできるものでは到底ありえませんでした。
15年前の問題点
1・・・かなり痛む
2・・・ブリーチの性能が悪くて色が抜けにくい
3・・・ブリーチ毛に対する有効的なカラー剤が少ない
4・・・明るく染めると会社で注意される
このような理由から髪が健康で社会的にブリーチしても問題ない方にしか提案できませんでした。そしてこの年代を経験している今40代以上の方、特に50〜60代の方々はブリーチカラーに対して非常にネガティヴな感情を持っている方も多いかと思います。
そんな方々にこそ知って頂きたいのが、もうそんな心配はする必要がなくなり、ある程度どんな髪質の方でも明るい白髪染めが可能な時代となってきました。
今から約10年前、これらの問題は一気に解決の方向へ動き出します。
その理由をわかって頂くと2024年現在のカラー剤やトリートメント剤の恩恵を受けたくなるはずです。
2014年・プレックス剤の登場によりブリーチカラーが簡単に
皆さんはプレックス剤という物をご存知でしょうか?
カラーをする前に髪にトリートメントをつけてもらったことがあると思いますが、それの一種で最新の科学と思って頂いて構いません。
めちゃくちゃ簡単に説明しますと、カラーのダメージをほぼほぼ無かったことにするようなトリートメントが登場しました。業界に革命が起きたという感じです。
誤解してほしくないのでちゃんと言いますね。ダメージはゼロにはなりません。ですが、プレックス剤が無かった時代と比べてとてつもなくダメージを減らすことが可能となりました。
それはブリーチも同じで、今まで感じていた髪のダメージはもはや皆無。ブリーチをすると髪の手触りがものすごく悪化して指通りも悪く引っかかりが出たりするのがほぼ感じません。
これはまさに革命なんですね。あまりにもすごい事なんですが、一般の方にはまだまだ全く認知されていません。
プレックス剤が出てきた2014年以降、髪が細くて切れ毛になりやすい方にもブリーチをお勧めできるようになったわけです。
それがきっかけでブリーチカラーをする方が本当に増えました。白髪世代の白髪ぼかしハイライトも流行り出しています。
カラー剤の進化
さらに2015年頃イルミナカラーの登場以降、カラーの染まり具合が一気に変わりました。
イルミナカラーは美容業界に革命を起こしたウェラ社のカラー剤で透明感の表現が素晴らしいカラー剤です。
かなり有名になったので知っている方も多いと思います。イルミナカラーはファッションカラーですが白髪にも色が入りやすく、従来のカラー剤のような白髪が浮いて見えてしまうという現象も非常に少なくなったカラー剤です。
つまり、イルミナカラーを使うだけで白髪の薄染めが容易に可能となりました。
さらにさらに、各社イルミナカラーに負けじと素晴らしい性能のカラー剤をリリースし、20年前では考えられないような綺麗な発色をするカラー剤も多数出てきております。
日本のメーカーのミルボンさんは白髪ぼかし専用のカラー剤”オルディーブクリスタル”という製品も2023年にリリースし、白髪も染まるハイトーンカラーとして素晴らしい性能を発揮しており、私の店でも愛用しております。
しかもこれらのカラー剤はブリーチ毛にも綺麗に発色しますので、さらにそういったカラーがやりやすくなったのです。
本当に日々進化する薬剤の力に感謝しています。だって20年も前からやっている美容師からしたら信じられないくらい髪の色綺麗にできますから。昔より簡単になっており、さらにダメージも抑えられていて素晴らしい。
社会変化により会社でも明るい髪が許される時代に
さらに時代が多様性を認める社会に変貌しつつあります。
新潟に住んでいてあまり都会の方に行かない方には全く実感が湧かないと思いますが、私達は確実に変化している真只中に生きています。時代の変化を感じた一つの例を紹介します。
2022年に東京に行く用事があり、友人と渋谷のカフェに入った時の事です。
オシャレな空間に若者が多く集まっていました。なんとなく違和感を感じて、あたりを見回し観察してるとテーブル席に座っていた20歳くらいの男性が堂々と手鏡を持ってメイク直しをしてたんですね。
なかなか時代は変わったなと思った瞬間です。もう男性が化粧をするのは当たり前だし、人に見られて恥ずかしいとかそういう感情もないという事ですね。実際に美容室専売品の中にも男性用ファンデーションが出てきたりしています。
それくらい変化しているのですが、会社員の髪色もかなり明るい色でも許容されるようになってきました。リモートで仕事をする機会も増えた事も後押ししていると思います。新潟などの地方都市も必ず東京のトレンドを後追いします。新潟でも少しずつ髪色が明るめの大人女性が増えるでしょう。
年齢とともに髪色は明るくなる方が自然
そして数年前に気づいた事なんですが、人は年齢を重ねれば重ねるほど髪色が薄い色の方がナチュラルに見えるという事です。
80歳を過ぎて髪を真っ黒にしていると逆に老けて見えたりします。80歳は極端な例ですが、40歳を超え50歳以降になれば、髪色は徐々に薄めの色にしていった方がオシャレに見えたり、黒々させるより若く見えたりする場合もあります。もちろん絶対ではありませんが。
要はバランス感覚だと思っていて、今の自分のそのままの素材をどう活かせばいいのか?
ということに向き合えば自ずと正解のほうへ行く可能性が上がります。
私が言いたいのは明るい白髪染めをお勧めしたいのではなく、色々な選択肢があるし、新しい価値観を取り入れたらもっと髪型を楽しめると思ったので、とりあえず知って欲しいなという思いでこのブログを書いています。
明るい白髪染め・暗い白髪染めのメリット・デメリット
明るい白髪染め | 暗い白髪染め |
白髪が目立ちにくい | しっかり白髪をカバーできる |
柔らかい質感になる | 艶やかでまとまり感が出る |
色の変化をつけやすい | 落ち着いたイメージ |
カジュアルな雰囲気 | エレガントな雰囲気 |
↑まずはメリットですが、どちらももちろんメリットがあります。髪色を変えるのは自己プロデュースする事です。カジュアルかエレガントどっちが好きかで決めても良いと思います。
明るい白髪染め | 暗い白髪染め |
派手な印象になる | 重く見える |
暗い白髪染めよりダメージが 多くなる場合がある | 髪色の変化をつけずらい マンネリしやすい |
色落ちが早くなる | 伸びてきた時 白髪が目立ちやすい |
↑次にデメリットですが、どちらも甲乙つけづらく、どっちのデメリットの方が許容できるかが重要だと思います。
明るい白髪染めをやりたい方の注意点
明るい白髪染めやってみたいなあと思った方に注意点を挙げたいと思います。
- 今現在暗めのカラーに染めている場合は毛先のカラーを明るくする必要があり、場合によってはブリーチで抜くのでダメージを感じてしまうかも。もしくは根本の方からゆっくりと徐々に移行していく場合は時間がかかります。(2年〜3年)
- 髪全体が明るくなると顔が薄く見えるのでメイクを変えないと合わないかも。それと同じくファッションも変える必要があるかもしれません。
注意点はこんなところなんですが、もしやってみたいという方はお気軽にご相談ください。お近くにお住まいの方はまずはカットかカットカラーでご予約頂き、どのような手順で完成させるか、期間はどれくらいかかるかなど、お話ししながら決めましょう。
まとめ
- 白髪が伸びてきた時に目立ちにくくさせる染め方、薄染めが流行り出している
- 一昔前よりも薬剤が進化した事により明るい白髪染めが簡単にできる時代に
- 社会的な構造や価値観の変化により会社員でも明るい髪色にする人が増えた
- 暗い白髪染めから明るい白髪染めに移行する場合は注意点がいくつかある
以上まとめとなります。
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