縮毛矯正をずっとかけている方は特に何も疑問を持たずに、美容師に勧められるがままに縮毛矯正をかけている人がほとんどです。美容師はほとんどそのメリットのみを話し、きっとデメリットについて言及してくれる美容師は数少ない。良い美容師を見つけるアドバイスとしてフィルターにかけると良いのは、あなたがやりたい施術のデメリットまでしっかりと説明してくれるかどうかを見るべきです。だけど、ここまで言ってなんですが、私はアンチ縮毛矯正派だと勘違いしないでください。縮毛矯正はただ単に真っ直ぐにしたい人にとっては最適解です。
あらゆる美容院でのメニューには必ずデメリットもある。ここでは縮毛矯正のデメリットについてまず挙げていきます。
縮毛矯正のデメリット
- ダメージが大きい
- 真っ直ぐすぎて不自然なストレートによる硬い質感(アレンジしにくい)
- 3ヶ月もすると地毛との境目がわかる
- 薄毛のリスク
- カラーの変更が難しくなる
- 施術時間が長い
- 施術料金が高い
以上のようにデメリットはたくさんある。私が言いたいのはこのようなデメリットがたくさんあるのに、あまりにもくせ毛を生かすという生き方が提唱されていない事が残念だということに他ならない。一つずつデメリットを詳しく解説していきましょう。
ダメージが大きい
縮毛矯正を初めてやった方はサラサラになるから痛むとは考えないのが一般的ですが、そんな事はないんです。かなりダメージを負ってしまう。艶も出るし広がらないし、パサつきも消えたように感じるでしょう。だがしっかりとハイダメージになってしまう施術であり、美容室の施術の中でもトップクラスです。私はブリーチのダメージより縮毛のダメージの方が厄介と考えています。ブリーチのダメージは近年かなり改善することができる。しかし縮毛矯正は炭素化といって髪が炭の状態になって硬くなるのを避けることができません。
※炭素化・・・目玉焼きを作る時、フライパンに卵を落とすと白く固まっていくのも炭素化。一度炭素化したら元の状態には戻らない。
真っ直ぐすぎて不自然なストレートによる硬い質感(アレンジしにくい)
実は直毛の人も悩みが多いという事をくせ毛の方は知らないことが多い。直毛は直毛でやりづらいのです。なので私の店には脱縮毛矯正をしたい人が後を立たない。結局くせ毛の悩みから解放されたくて縮毛矯正をしたのに、また違う悩みが生まれてくるのです。その一番根本となる理由がアレンジのしにくさでしょう。直毛すぎると結ぶ事も巻き髪にすることも難易度が高くなる。それはプロの美容師でも手こずる事がある。しかも縮毛矯正の直毛は天然の直毛よりさらにカールがつきにくいので大変さが増します。
3ヶ月もすると地毛との境目がわかる
私の個人的な意見としてはこれが一番厄介なポイント。地毛はもちろんまたくせ毛が生えてくる。そのくせ毛と縮毛矯正の差がありすぎて、境目が折れたようになってしまう。その折れた部分はしっかり境界線として目視できる。その境界線があることによって自分のくせの強さ以上にその部分がうねってしまう。その時また”かけたい”という衝動に駆られる。
これによって負のスパイラルが完成する。くせ毛の強さによって周期は変わりますが、一例をあげましょう。
縮毛矯正をかける→3ヶ月後 うねりが気になる→縮毛矯正をかける→3ヶ月後 ダメージが少し増すので前回よりうねりや広がりが気になる→縮毛矯正をかける→3ヶ月後 またさらにダメージが増してうねり、広がりが気になる→縮毛矯正をかける
ここで疑問も出てくる人もいると思うので先に答えていきます。毎回リタッチでも痛みは増すのか?ということです。もちろんリタッチのみならダメージは最小限に済ませられるが、前回縮毛矯正をかけた部分にまた薬剤を全くつけずに施術する事は不可能に近い。必ず施術する工程で前回縮毛をかけた部分にも薬がある程度は伸びてついてしまう。これで重複して縮毛矯正をかけたことになる部分が出てくる。それにダメージは毛だけではない。地肌のダメージも考慮すべき。むしろこっちの方が心配。縮毛矯正の薬剤は絶対に根本につけてはならない。つけると毛根まで薬剤が浸透して大変なことになる。これは私が修行した店では事故扱いだと教わりました。縮毛矯正のサイクルが短ければ短すぎるほど地肌に薬剤がつきやすくなる。私のお客様には絶対に4ヶ月以上空けてもらうようにしていました。3ヶ月以内の縮毛矯正サイクルは非常にリスキーだと私は考えています。3ヶ月以内だと3センチしか伸びていない。もし担当の美容師が凄腕のベテランなら大丈夫かもしれない。しかしその日お店がたまたま忙しくて不慣れな新人アシスタントがやむをえず施術するという事はそこらじゅうの美容室がやってる事。そこで事故が起きる事は容易に想像できるはずです。
薄毛のリスク
薬剤が地肌についてしまう事故を10〜20年単位で繰り返している人は薄毛になっている事がほとんど。私はもう何人と出会ったかわからないくらいその犠牲者は多くいる。非常に残念で仕方ない。話が少しそれますが、その犠牲者がこれから増えないように私はこういう記事を書いている部分もある。そもそもこういう事を教わらずに美容師になってしまう事が問題。縮毛矯正のリスクを美容学校では教わらないし、国家試験のテストにも出ない。全ては就職した美容室の技術力とモラル次第。このことは一般のお客様は知らない。この事を初めて聞いたという方は衝撃的な内容かもしれないが事実である。なぜならそういう状態のお客様がたくさん来店するから。私は医者のような美容師だとお客様から言われる事がよくあるが、別に治療したくて美容師になったわけではない。まず治療して普通の状態にしてから、初めてやりたい髪型にする事ができる。しかし薄毛になってしまったらもう治すことはできない。これ以上進行をゆっくりにすることしかできないのです。
カラーの変更が難しくなる
この事も聞いた事がない人は多いのではないでしょうかか?縮毛矯正というのは色素を閉じ込めるような作用もある。ずっと真っ黒で良いですという人ならいいが、明るくイメチェンしたいという場合、縮毛履歴があるとまず明るくなりずらい。そこでブリーチをする場合は明るくなることは可能だがさらにダメージが増す。よってそのダメージに耐える体力が髪にない場合は明るくする事は諦めてもらうしかないのです。
施術時間が長い
これは説明する必要はあまりないですが、縮毛矯正というのは美容室の施術の中でもトップクラスに時間がかかる。大体3時間くらいが平均的かと思う。この時間を確保するのは忙しい現代人にはあまりにも勿体無い時間コストです。そしてこの時間を違う所に使えるとしたら?
施術料金が高い
時間=値段である。このような長時間施術はどうしても料金が高くなることは仕方ない。このお金も違う所に使えるとしたらどうでしょう?貯蓄に回すこともできます。
ここまで見てかなりデメリットが多い気がするのは私だけだろうか?いやそんな事はないはずだ。ここまで読んだらデメリットだらけだと気づくでしょう。では話を変えてメリットも一応あげていきましょう。
縮毛矯正のメリット
- クセや広がりを完全に抑える事ができる(かけた部分のみ)
- 完全な直毛にしたい人には最高の手段
- 縮毛矯正が上手い美容師にかけてもらうとツヤツヤ・サラサラになる
メリットを挙げるとこんな感じになる。やはり最大の強みは濡れても真っ直ぐという事でしょう。夏場や湿度の高い時期であればくせ毛をどんなにブローしたりストレートアイロンかけても無駄に終わってしまう。でも縮毛矯正は濡れてしまっても真っ直ぐだし、そのまま自然乾燥しても真っ直ぐ。なので本当に真っ直ぐが好きであればこんな良いものありません。デメリットよりもメリットの方が大事だと思う人には最高のメニューです。そして縮毛矯正が本当に上手い美容師は必ずあなたの街にもいるでしょう。まだ見つからない方は根気よく探してみましょう。きっと良い美容師に出会えるはずです。そしてその美容師は上記に挙げたデメリットを最小限にしてくれるはず。
くせ毛活かしのメリット
ここでやっとメインテーマのくせ毛活かしに入っていきましょう。くせ毛活かしをするメリット6つを挙げます。
- クセを真っ直ぐにしなければいけないという固定観念から解放される
- 自分のくせ毛を好きになれる
- 髪を傷める事なく生活できる
- パーマかけた?と言われて優越感あり
- アレンジもしやすい
- 縮毛矯正をかけるための時間とコストが浮く
上記のとおりかなりメリットが多いです。一つずつ詳しく解説します。
クセを真っ直ぐにしなければいけないという固定観念から解放される
この固定観念というのは非常に厄介なもので日本人のほとんどの方は直毛>癖毛と思い込んでいませんか?おそらくそういう文化が育ってないから、今だに真っ直ぐに憧れを抱きやすいのかと思うわけです。ですがむしろ日本人というのはくせ毛の方が多いんです。統計があるわけではないと思いますが、美容師をやっていて明らかにそっちの方が多数だと感じます。だからこそこの固定観念さえ壊してしまえばあなたも解放されます。癖毛って個性だし可愛いと思います。そう思える人が少しでも増えれば良いなと思いますし、海外のように当たり前のカルチャーになってほしいですね。
自分のくせ毛を好きになれる
自分のコンプレックスだったくせ毛が逆に武器になり、好きになる事ができたらどんなに幸せですか?それは難しいことではなく意外と簡単なんです。ただ単にくせ毛スタイリングを覚えればいいし、カラーを工夫して変えたりすれば非常にオシャレに見えます。そうなると周りからも羨ましいと思われ、どんどん自分のくせ毛を好きになってきます。
髪を傷める事なく生活できる
重複しますが縮毛矯正は美容室のメニューの中でもトップクラスにダメージが大きい施術となりますので、それをしないだけでもかなり髪と頭皮の健康は担保されます。それは髪の体力を十分に残せるという事なんですが、そうなるとハイライトなどのメニューも可能となり、違う部分に力を入れられるようになります。
パーマかけた?と言われて優越感あり
くせ毛活かしスタイリングをすると必ずみなさん『パーマかけた?』と言われるようになります。パーマじゃなくて天然だよと答えると、びっくりされ羨ましいとさえ言われるようになります。くせ毛活かしのスタイリングをすると、それはパーマに見えるんです。しかも絶対に取れことのないパーマです。直毛の人はこのカールが欲しくてパーマをかけるので、羨ましく思うのです。
アレンジもしやすい
直毛になってしまう縮毛矯正はアレンジしにくいですが、くせ毛活かしはアレンジもしやすくなるのが特徴です。ただ一つに結ぶだけでも様になりますし、直毛と違ってピンが止めやすい!それに直毛の人がいい感じにアレンジするにはまずベースとなる髪をコテやカーラーで巻くところから始まる。それを省略できるのがくせ毛の特権です。
縮毛矯正をかけるための時間とコストが浮く
これは説明する必要はあまりないとは思いますが、縮毛矯正はとにかく時間がかかる。この時間が勿体無いと思っている人はほんと多いのでは?それに料金も高めです。ここも非常に難しいポイントなんですが、安めのサロンももちろんあります。ですが本当にそれは安いのでしょうか?私は縮毛矯正を失敗されてしまった人を何人も見て思います。安かろう悪かろうです。縮毛矯正はとても難しい技術ですし、科学的に髪の毛のPH調整や保湿もしなければ綺麗に仕上がりませんし、必要以上のダメージを与えてしまう恐れがあります。そういうところまでしっかり考えている美容室は使う薬剤も増えるためどうしても高くなります。どうせかけるなら縮毛矯正の名店や熟練美容師にかけてもらってください。その時の値段は高くても長い目で見ればそちらの方が安いです。
まとめ
まとめると、縮毛矯正とくせ毛活かしのメリット・デメリットを比べて本当にあなたにとって良い方法を選んでくださいということ。あまりにもこの日本という国はくせ毛を悪く捉えてしまっている。その固定観念を少しでも変えたいと思ってこういう発信をしています。そして縮毛矯正は最良の薬にもなるし猛毒にもなりうるということも広まってほしいと思っています。
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