- 髪質改善って具体的に何していくの?
- 髪質改善ってただ専用のトリートメントしていくだけじゃないの?
- 髪質改善した後って何がどうよくなるの?
こういった疑問をお持ちの方はぜひ最後まで見ていってください。
髪質改善する前の状態



まずはカットバランスを最適な状態にしていく作業
髪質改善と聞くとおそらくイメージするのはトリートメントを使って髪を修復する事だと思っている方が大半を占めると思いますが、当店では必ずしもトリートメントを勧めるわけではありません。なぜならカットバランスが崩れている状態でいくら最高のトリートメントをしたところで気休め程度にしかならないからです。カットバランスが整って初めてトリートメントの効きや持ちがよくなります。
なのでまずは毛先のスカスカを直して厚みを出していきます。それには伸ばして切るを繰り返すしかないので、どうしても長期戦になります。よくある質問で、バッサリ切ってしまえばいいのでは?と聞かれますが、ほとんどの方はバッサリ切ると膨らみやすい髪質のため、短めにすると大変になってしまいます。髪質が良くなっていけば短く切っても大丈夫な場合もありますが、まずは結べる長さを残しつつ、少しずつ確実に毛先のスカスカを治していきます。
このモデルさんの事例は非常によくあるパターンなのでかなり参考になるかと思います。しかも一番最初の状態から画像に収め、長期にわたってレポートするのは私自身初の事なので是非最後までご覧ください。
そしてこの髪質改善しながら、髪を育てていくことを”髪育”と当店では定義しています。
髪育スタート時の状態




の写真がスカスカの状態です。よくあるカットの間違いがこれです。毛量が多くて硬毛の方は美容室でのオーダーで、とにかく軽くなるようにすいてくださいと美容師さんにオーダーすることが多い。その通りにしてしまうとこのように毛先だけが軽すぎる状態になり、バランスが崩れてもっと髪が爆発します。そして体感的にはより重く感じます。この状態を治すために少しづつ毛先をカットして伸ばしてを繰り返します。
2ヶ月後



とりあえず、かなりペラペラな毛先をカットして厚みを出しました。まだまだ変化は感じられません。
3ヶ月後
モデルさんの希望でハイトーンにしたいということで全体を弱めのブリーチをしてミルクティーベージュにしました。





髪のバランス的には40%ほど回復した感じです。ここまで治るとくせ毛スタイリングも綺麗にやりやすくなってきます。ブリーチでダメージを少し与えてしまっていますが、当店ではなるべく傷まないように工夫しますのでほぼ痛みを感じません。色もいい感じになりくせ毛スタイリングも様になってきました。
半年後
↓この状態はさらにブリーチを重ねてもっとハイトーンにしました。ハイトーンにしてから1ヶ月ほど経過してだいぶ色が抜けて金髪の状態です。ここにカットカラーしていきます。




ここで半年前と比べてみましょう。下の画像が半年前。スカスカ部分が減っているのがわかります。

7ヶ月後

9ヶ月後
ピンク系の色味が落ちてベージュになっています。セットしていない状態なんですが、毛先の透け感が少なくなってきています。そしてこの頃から本人曰く、だんだんと髪が落ち着いてきて、クセが出なくなってきたそうです。



ここまでくると、うねりがだいぶ無くなったのがお分かりでしょうか?くせ毛活かしスタイリングをしてない状態は広がりはやむをえないとしても、だいぶ髪は真っ直ぐです。

これが初期の頃の状態ですが、かなりうねりがあるのがお分かりでしょうか?このように髪育していくとクセが弱まっていくのが通常パターンです。これだけでもかなり扱いやすくなってきます。
そしてジェルスタイリングするとこんな感じ


かなりいい感じに仕上がってきました
クセが弱くなってきたので揉み込んでカールを強く出しています。髪質改善が進むとジェルスタイリングした後のカールはどんどん大きカールに変わっていきます。
ダメージやスカスカ状態だとカールは細かく、チリついて見えます。
なのでとても綺麗なカールに育ってきてますね。
これこそが真の髪質改善。
11ヶ月後
色々とモデルさんと話してハイトーンを一回やめて、コントラストハイライトにしてみることに。


かなりトーンダウンして見えますが、実際はもう少し明るく見えます。写真だと少し伝わりにくいのが残念です。が、これはこれでオシャレな外国人風になりました。
1年後
そしてついに1年が経ちました。あっという間です。前回コントラストハイライトしましたが、やはりハイトーンの方が好きだということでまた全頭ブリーチしました




こんなにブリーチを重ねても大丈夫なのか?と思う方もいらっしゃると思いますが、答えは”人による“です。
このモデルさんは大丈夫ですがもちろんやらない方がいい人もいます。そこの見極めをするのが私の仕事です。そのあたりはご相談ください。リスクがどれくらいあるかをお伝えできます。
1年2ヶ月後
ここまでくるとほぼ完成状態ですが、これでもまだ約80%の完成度です。毛先に若干スカスカが残っており、まだ100%ではないですがだいぶいい感じになってきました。ここまでくればもはや完成したと言ってもいいくらいです。



根元のブリーチリタッチをしてミルクティーベージュに染めてまた毛先をカットしました。
後もう少し!
1年4ヶ月後
そして1年4ヶ月後がこちら


見た目的には2ヶ月前と比べてもほぼ変化がわかりません。
スタイリングしてない状態でパネルを引き出して断面をみて見ましょう。


かなり状態が良くなって毛先にも厚みが出てきているのがわかります。
わかりやすく1年4ヶ月前の初期状態をもう一度見てみましょう。

だいぶ違うのがお分かりでしょうか?
実際はまだ完全に整った状態ではないですが、完成度85%くらいの状態でもかなり髪は扱いやすくなり、くせ毛スタイリングもとてもいい感じにセットできてます。
これが髪育の真髄です。
ここまでくればもう完成したと言ってもいいでしょう。
まとめ
今回の記事では実際に髪育していく様子をスタートから経過を見ていただきました。今回はくせ毛活かしのパターンでしたが、もちろん直毛の方の場合も同じような感じで進めていきます。
今回の記事で一番お伝えしたかったことはカットの重要性です。
毛先がスカスカ・ペラペラの状態ではどうあがいても髪型が良く見えることはありません。
ぱっと見ではわかりにくいから、一般の方には何が悪くて髪型が気に入らないのかの原因が掴めません。
そして一度スカスカになってしまった髪を元のバランスに戻すのはかなりの時間を要します。
もしあなたの髪がいまいちしっくりこないのであればまずこのスカスカを疑ってください。
新潟近郊にお住まいの方で髪育していきたいとお考えの方はぜひエルドールへ。
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